F1 2023 インサイダーズガイド No. 13 – ベルギー

01 Aug 23

シェアする

F1 2023 インサイダーズガイド No. 13 – ベルギー

国土は小さいながら、あらゆるものがそろったベルギーは、旅行者を飽きさせることがありません。フライドポテトにマヨネーズをかけた名物のフリットやチョコレートに舌つづみを打ち、マンガ専門店をのぞいた後は、タンタンの冒険の足跡をたどって中世の教会、なだらかな起伏のある丘や森、人けのない北海の海辺などを訪ねてみてはどうでしょう。また、アールヌーヴォー、アールデコ、モダニズムなどの様式が混在する建築物の数々や、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)といった国際機関の本部も必見です。

アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン®チーム は、ベルギーグランプリでも好成績を目指します。会場は有名な森の中のサーキット、スパ・フランコルシャン・サーキット。かつては全長9マイルと世界最長クラスの距離を誇り、今は短縮されたものの一般的なコースよりはずっと長く、木々の間を駆け抜ける迫力あるコースです。天候が荒れやすいことでも知られ、ベルギーグランプリには雨が付きものとされています。2021年の決勝レース は土砂降りの雨の中を2周走ったところで中止となり、F1史上最も短いレースとなりました。

歴史にどっぷり浸るには?

ブリュージュ– ゴシック様式の不気味な教会や美しい運河など見どころがたくさんあるブリュージュは、人気の高い観光地です。歴史ある町の多くが近代化されていく中、ブリュージュは、フランデレン地域 が世界有数の豊かさを誇っていた数百年前そのままの様子を残しています。ブリュージュは観光客が多すぎる、という場合は、ゲントやルーヴェン など、別の美しい街へ出かけるという選択肢もあります。ルーヴェンは、ステラアルトワビールの産地です。映画ファンなら、マーティン・マクドナー監督、コリン・ファレル主演の映画『ヒットマンズ・レクイエム』(2008年)の舞台として有名になったブリュージュ中心部の歴史的地区に行ってみるのも楽しいでしょう。

旅好きや機械好きにお勧めのスポットは?

トレインワールド(鉄道博物館)– 旅好きでいつも旅をしている、あるいはF1の大ファンだ、という人なら、鉄道や列車の仕組みにも並々ならぬ興味があるかもしれませんね。ブリュッセルのトレインワールドは見逃されがちなスポットですが、実はここ、世界でもトップレベルに見ごたえのある鉄道博物館なのです。蒸気機関全盛の黄金時代の様子や、近代になってベルギーのみならず欧州全域が列車の高速化に取り組んだ時代の様子が、工夫を凝らした最先端の展示で再現されています。ヴィンテージトレインの常設展では列車だけでなく、旅行鞄、ポスター、内装、メニュー、ロゴといったデザイン要素や、駅の建物までリアルに再現され、往時の様子を伝えています。

ブリュッセルで特別に豊かな時間を過ごすなら?

ル・ルイーズ・ホテル– ブリュッセルの高級ショッピングエリア、ル・ルイーズ地区に2022年、新しい高級ホテル ル・ルイーズ・ホテル・ブリュッセル がオープンしました。ブリュッセルに旅行したら、ぜひ行ってみましょう。館内にはメゾン・ルイーズというバー・レストランがあり、外交官、ビジネスリーダー、文化人、地元の有力者などが、カクテルや料理を楽しみながら交流する場になっています。レストランでは、フムスとザータルを添えたラムのコンフィや、コム・アン・スニッカーズと名付けられたキッチュなデザートなど個性的なメニューに出会えます。コム・アン・スニッカーズはフランス語で「スニッカーズみたい」と言う意味で、チョコレートバーのスニッカーズをイメージしたデザートです。 ゲストルームはブリュッセルの建築に多くみられるアールヌーヴォー時代のテイストを取り入れた豪華な造りになっています。徒歩圏内には、バーやブティックがたくさんあります。

ベルギーで最も美しい場所は?

ワロン地域– ベルギーは言語圏や歴史が複雑で全体像を把握しにくい国ですが、 国内で最も美しい場所はどこかといえば、南部のフランス語圏でしょう。スパ・フランコルシャン・サーキットもここにあります。平坦な北部のフランデレン地域と異なり、南部のワロン地域は森や丘陵の多いエリアです。中でも、美しい要塞都市のナミュールはぜひ立ち寄りたいところ。また、スモワ川の流域に広がるスモワバレー国立公園 は、魚釣りやボート遊びができるほか、ハイキングスポットとして最高です。古くからの工業都市リエージュは、起伏に富んだ地形と美しい建築物が魅力。

また、バストーニュの戦争博物館とバルジの戦い記念碑は、第二次世界大戦中にこの地域で起きた戦いの様子を伝える興味深い見どころです。

海辺の町への旅と、ソウルミュージシャンの秘密の巡礼に思いを馳せるなら?

オステンド – モータウンのスーパースターがフランデレンのビーチリゾートに隠れ住んでいたという音楽界最大の伝説は、嘘のように見えて実は本当でした。1981年、マーヴィン・ゲイがオステンドにやってきて、うつ病と依存症と闘いながら1年余り滞在しました。彼がここで書いた『セクシャル・ヒーリング』は最大のヒット曲となりました。オステンドの町はスポットライトを浴び、その記憶が消えることはありません。今は観光客が通りを散策したり、ビーチでくつろいだりしていますが、かつてマーヴィン・ゲイもそんなふうに過ごしていたのかと想像すると楽しい気分になりますね。彼が爽やかな空気、新鮮なシーフード、人けのないリゾート、海の景色などに癒されたように、あなたも癒されてみてはいかがでしょう。

昔の人が想像した未来を知りたいなら?

アトミウム – クリストファー・ノーラン監督が原爆の開発者を描いた 伝記映画『オッペンハイマー』 が公開されて「原子力の時代」に対する関心が再燃しましたが、原子力の威力と破壊力をこれほど美しく表現したシンボルがアトミウムの他にあるでしょうか? そもそも、こんな個性的な建物は世界のどこにもありません。9個の巨大な金属の球体が通路でつながり、通路にはエスカレーターが設置されていて、人々を素早く球体 の中まで運びます。アンドレ・ポラックとアンドレ・ワーテルケイン が1958年のブリュッセル万博のために設計しました。人々から戦後楽観主義の極致と見なされた建築物のうち、今も残る数少ないもののひとつです。球体の中では歴史、科学、ベルギーの暮らしなどの展示が見られるほか、いちばん上の球体はカフェになっています。

歴史と現代を同時に感じたいなら?

サファイア・ハウス・ホテル– アントワープはベルギーで最も愉快な街。若々しくて流行に敏感なこの街には、ファッションデザイナーやアーティストが大勢住んでいます。古くから宝石取引の中心だったり世界的な港があったりしたため、ときに堅苦しいとも言われるベルギーのお国柄に反して、アントワープには華やかで国際的な空気が流れています。街を散策してザハ・ハディド設計のポートハウスや、港のそばのMAS美術館といった個性的な建物を訪ねてみましょう。屋内でゆっくりしたいなら、サファイア・ハウス・ホテルがお勧めです。16世紀に建設された歴史を感じさせる優雅な建物と、洗練された上質なインテリアが見事に融合しています。館内にはミシュランの二つ星シェフ、バート・デ・ポーター 氏が率いるプラントベースのレストランがあるので、ヴィーガンの人たちにも喜ばれそうです。

 

Globe-Trotter x Aston Martin Aramco Cognizant Formula One® Teamのパートナーシップは、クラフトマンシップ、イノベーション、ヘリテージへの共通のコミットメントを称えています。グローブ・トロッターのタイムレスなハンドメイドのラゲッジと、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1™チーム(AMF1)の最先端のデザインと性能が融合した限定コレクションを是非、ご覧ください。

ニュースレター登録

グローブ・トロッターの最新情報をいち早くお届けいたします。

記事内の関連商品