F1 2023 インサイダーズガイド No. 10 : オーストリア

01 Jul 23

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F1 2023 インサイダーズガイド No. 10 : オーストリア

さあ、みんなでオーストリアへ行きましょう。今季のF1シーズンでもとりわけ華やかなレースが、レッドブル・リンクで始まります。このサーキットは周囲を山に囲まれ、まるで天然の円形競技場のような風景が特徴です。オーストリアらしい緑の尾根を背景に繰り広げられるアクションは見ごたえ十分。レース以外にも、オーストリアには美しい山岳地帯、涼しい都会、豊かな歴史と、滞在して楽しめる魅力がもりだくさんです。ここまで好調な戦績を上げている アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン®チームは、いよいよ今シーズンF1の次の局面に挑みます。ヨーロッパ戦の幕開けです。

オーストリアで、最も驚きのある街は?

グラーツグラーツは、新しい文化の中心地として発展を続けています。オーストリアの秘蔵の宝物のような、あまり知られていない街ですが、ひとたび発見すると、その魅力に夢中になってしまうでしょう。例えば音楽フェスティバル。シュロスベルクのトンネルで開催されるエレベートフェスティバル、そしてスプリングフェスティバルは世界から注目され、グラーツはヨーロッパの文化の中心地から、世界の舞台へと躍り出ました。クンストハウスグラーツ美術館の、先史時代の怪物の姿にSFファンタジーの『ブラック・ミラー』の世界観を加えたような、風変わりで印象的な建物も世界的に有名です。シュタイアーマルク芸術ホールギャラリーは、芸術展示の素晴らしさで高く評価されています。グラーツはコンパクトな街ですが、非常に魅力的。ぜひチェックしてみてください。

名作映画の足跡をたどるには?

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』のロケ地巡り世紀末のウィーンは、今のベルリンやバルセロナのように「クールな」街でした。この街のカフェで本を読み、文を書き、思考するために、フロイトからマルクスまで、あらゆる人がやってきました。そして今、文化、ショッピング、歴史、食というさまざまな魅力が混在するダイナミックな都市として、再び都会好きの人々の注目を集めています。リチャード・リンクレイター監督は1995年、ここを舞台にクラシック映画『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』を制作しました。若い恋人たちが、美しい建物、たばこの煙が充満したバー、さびれた広場を歩き回ったり、放浪者や詩人と出会ったりしながら、お互いのことを知っていく、おとぎ話のような究極のトラベルロマンスです。舞台となる黄昏のウィーンが、幻想的でロマンチックな場所として描かれています。プラーター公園、大観覧車、ドナウ川などのロケ地をチェックしてはいかがでしょうか。

有名なアルプスの風景を見るなら?

チロルチロル地方は、指を西に伸ばしてドイツとイタリアをつないだような形をしています。かつてオーストリア領だった南チロルを、大戦の賠償としてイタリアに譲ったために、このような細い形になっているのです。ザンクト・アントンとマイヤーホーフェンは、古くからのリゾート地としてオーストリアの人々に親しまれています。あちこちにある木造のバーでは陽気な音楽が流れ、人々がパイントグラスでビールを楽しんでいます。一方、キッツビューエルのような高級リゾートには優雅なシャレー(山小屋風の宿泊施設)がたくさんあり、メインストリートにはブティックや高級レストランが立ち並んでいます。冬のスキーは有名ですが、夏のハイキングも最高です。今の季節なら、日当たりのいい丘や山道をハイキングしたり、ヴィアフェラータ(ワイヤーロープなどを設置した登山コース)に挑戦したり、滝を見に行ったり、トボガンと呼ばれるそり、古風なラック式鉄道に乗ったりするのも楽しいものです。

ドライブしながら自然を満喫するには?

風光明媚なハイロードとパスオーストリアは「ハイロード」と呼ばれる自動車道や「パス」と呼ばれる山岳道路が整備され、ヨーロッパでも有数のドライブ環境が整っています。ぜひ、車窓から自然を楽しんでください。ザルツブルク近くのゲルロスパスのスイッチバック・カーブは有名で、ドライバーもきっとその運転の難しさをすぐには忘れられないでしょう。1935年に開通したグロースグロックナー・アルプス山岳道路 もよく知られています。2,500メートルの高さまでのぼるあいだに、30以上のカーブを通ります。ゴルデックパノラマ道路は勾配10%、全長14.5キロメートルの道路で、沿道には地元の農産物を販売する小屋もあります。オーストリアは道路の質が高く、休憩スポットも充実しているため、世界でもトップレベルに走りやすい国なのです。

オーストリア伝統のホスピタリティとコンテンポラリーデザインの融合を味わうには?

ブリランテングルント(レストラン、ホテル、ショップ) かつて帝国の首都だったウィーンの7区に、伝統と現代をミックスしたエリアがあります。このあたりは昔、宝石を売っていたり、上流階級のお金持ちたちが少々いかがわしいナイトライフを楽しみにやってきたりする場所でした。今ではウィーンで最もホットなエリアになっていますが、その中心にあるのがブリランテングルントです。ホテルは50年代風のキッチュなインテリアが楽しいミッドセンチュリースタイル。現代的なアートやデザインがそこここにあふれています。レストランでは、創業者マービン・マンガリノさんの母が、母国フィリピンの味を生かしたアジア系多国籍料理に腕を振るいます。また、隠れ家のようなショップでは、かつてこのホテルにたむろしていた男性たちによるサイクルウェアブランドBBUCのアイテムが販売され、DJパーティーが開かれることもあります。夕暮れ時には、『モノクル』を愛読するいろいろな国の旅行者たちが中庭に集まって、サマースプリッツを飲んで盛り上がります。

オーストリアの料理とワインが有名なのは?

ザ・ゲストハウスウィーンの中心部のホテルで、特に気分が盛り上がるのが、有名なザ・ゲストハウスです。テレンス・コンラン卿がデザインした客室の上層階からは、アルベルティーナ美術館が見下ろせます。客室には毎日、赤と白のオーストリアワインが無料で用意され、ゲストはこれを館内で飲むことができます。階下にあるブラッスリーはとても居心地がよく、リースリングとかゲヴュルツトラミネールとか、好きなワインを持ち込めば、料理と一緒にサーブしてくれます。できたてサクサクのシュニッツェル(ウィーン風カツレツ)のポテトサラダ添え、ビーフヌードルスープ、あるいはシンプルにソーセージとパン、というのもいいですね。ブラッスリーではブランチを終日提供していて、スモークサーモン、たっぷりのチーズプレート、ハム、卵、自家製パンなどを目当てに、ファンが集まっています。夏なら、アルベルティーナ広場にしつらえた屋外の席がお勧めです。

小さな商店やランプ工房だった建物に泊まってみたいなら?

アーバノーツ アーバノーツは異なるタイプのホテルの集合体で、旅行者がもっと住民になったように感じられるホテル作りに真剣にこだわり、さまざまなイノベーションを取り入れて、ホスピタリティシーンに衝撃を与えました。ランプシェードメーカーの工房と小さなたばこ店を改装したグレーツホテルは、昔ながらの雰囲気が残る、小さいながらきれいなアパートメントホテルです。また、新しくオープンしたアーバノーツ・フィルグレーダー・スタジオは、ウィーンのマリアヒルフ地区の歴史的な建物を細かい配慮のもとで作り変えたものです。アーバノーツには一般的なホテルのようなレセプションは作らず、ゲストがブランチや夕食のためにやってくるレストランのダニエル・ビストロノミーなどが窓口の役割を果たしています。極めて斬新な、そして快適なホテルです。

 

Globe-Trotter x Aston Martin Aramco Cognizant Formula One® Teamのパートナーシップは、クラフトマンシップ、イノベーション、ヘリテージへの共通のコミットメントを称えています。グローブ・トロッターのタイムレスなハンドメイドのラゲッジと、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1™チーム(AMF1)の最先端のデザインと性能が融合した限定コレクションを是非、ご覧ください。

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