Art Of Adventure: ロサンゼルス

16 Oct 18

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Art Of Adventure: Los Angeles - GLOBE-TROTTER

ロンドンとロスを行き来する生活を送るトラベル・ライターのアナ・ハート氏に、アメリカで最も文化的に豊かな都市の魅力に触れる秘訣を伝授してもらいました。

かつて、ロサンゼルスを揶揄することが流行った時代がありました。文化的な人々は東海岸を好み、ロサンゼルスは太陽を求め、表面的でスターに憧れる、文化的で上品な「ニューヨークの妹のようなもの」だと、鼻高々につぶやかれていたのです。しかし、今日では様子がまったく違います。ブルックリンの物価高騰に嫌気が差したミュージシャンやアーティストたちは、シルバー・レイクの素朴でシックなヴィラやバーに集まり、ギャラリー経営者たちは、ダウンタウンのアート地区にある多くの広大な倉庫スペースに目を付けました。フリーのクリエイターや、若い起業家、そしてボヘミアンは、ロスの陽気なライフスタイルに惹かれ、サーフボード、ヨガマット、そして MacBook を抱え、ベニス・ビーチやロス・フェリズに集ってきたのです。ロスを満喫する秘訣は、ありきたりの観光名所は忘れ、徒歩やタクシーで容易に訪れることが可能な場所に目を向けることです。ロサンゼルスの人々がよく言うように、ロスのどこがいいのかと思い悩んだら、 5分ほどドライブしてみるといい、また違うロスが見えてくることでしょう。

ダウンタウン
DOWNTOWN

ブロードウェイに立ち並ぶ古い劇場が徐々に改築されると共に、世界的に有名な建築家、ゲーリー氏の設計によるウォルト・ディズニー・コンサート・ホールや、ザ・ブロード(www.thebroad.org) など、新しく斬新な劇場がオープンし、DTLA ルネッサンスと呼ばれる再開発が始まり、それまであまり目を向けられることのなかったアート地区やコリアタウンは、現在、ロスの中で最も急速な変化を遂げている地域となりました。 アート地区が誇る新進気鋭のデザイナーたちの作品に触れることのできるトラクション通り(Traction Avenue)、3番街、4番街、そしてサンタフェ通り(Santa Fe Avenue)辺りでの散策は、地元アートシーンについての絶好のイントロダクションとなります。まずは、私の一番のお気に入りのデザインショップ、Hammer and Spear (www.hammerandspear.com)を訪れることをお薦めします。ここには選りすぐりのヴィンテージアイテムや、地元デザイナーによる作品が店内に満ち溢れています。さらに足を伸ばすと、センス良いアクセサリーやステーショナリーを数多く取り揃えるPoketo (www.poketo.com)で、心ゆくまでショッピングを楽しむことができます。

ベニス・ビーチ
VENICE BEACH

タバコ産業で財を成した大富豪アボット・キニー氏により 1905年にリゾート地として開発されたベニス・ビーチは、1950年代になるとアーティスト、ミュージシャン、ストーナー、サーファーなどが集うサブカルチャー・スポットとして知られるようになりました。作家のチャールズ・ブコウスキー、ミュージシャンのトム・ウェイツやパティ・スミス、アーティストのジャン・ミシェル・バスキア、俳優のデニス・ホッパーなど、多くの有名人がベニスで創造的インスピレーションを得て活動していました。今日のベニス・ビーチもオルタナティヴな情景を感じるとることができます。ハイなスケートボーダーと、近くに本社を構える Google 社の社員が自然と共存している様子は、ベニスならではの微笑ましい光景です。 アボット・キニー通りにあるGjelina (www.gjelina.com)は、行列ができる店として有名な人気店ですが、産地から直接提供される新鮮な食材を使用した料理は、並ぶ価値のある逸品ぞろいです。 一方、Moon Juice (moonjuiceshop.com)では、ブラジル・ナッツとケールのスムージーやローチョコレートを使用したスイーツを求めて、私を含めヨガ好きな地元の人たちで溢れ返っています。 ベニスを象徴するボードウォークからわずか 1ブロックほどのところに、有名ファッションフォトグラファーのグレン・ルッチフォードとダグ・ブルースの 2人が経営するビーチハウス風の内装とサーファー文化の雰囲気が漂うシンプルかつスタイリッシュな 14部屋から成る人気のホテルRose Hotel (therosehotelvenice.com) があります。ここは、私の理想的な憧れの家でもあります。

ウエスト・ハリウッド
WEST HOLLYWOOD

ロスに住む多くの人たちは、ハリウッドの名だたる観光名所の数々を思い浮かべると少々気後れしてしまいがちですが、”WeHo” という愛称で親しまれているウエスト・ハリウッドの魅力的なレストランや “Museum Row” と呼ばれるそれぞれ徒歩圏内に位置する 5つの美術館(中でもロサンゼルス・カウンティ美術館、LACMAが有名) が立ち並ぶお洒落でセンス良い街並みは、地元の人々の自慢の観光エリアとなっています。 女優グウィネス・パルトロウも常連のヴィーガンのメキシカンレストラン、Gracias Madre (graciasmadreweho.com) はエンターテインメント業界で人気のランチスポットです。一方で、WeHo で一番人気のカフェ Alfred Coffee (alfredcoffee.com)は、成功を夢見る俳優や脚本家が多く集うことで有名です。ナイトタイムに東へと足を伸ばすと、ハリウッドのバー・シーンの立役者、ヒューストン兄弟が運営する 1970 年代をイメージしたバー、Good Times at Davey Wayne’s (goodtimesatdaveywaynes.com)に辿り着きます。 ハリウッドのバー・シーンのヒットメーカーであるヒューストン兄弟は、Line Hotel 内にある 1980 年代のカラオケ・バーをテーマとしたBreak Room 86という人気のバーの創業者でもあります。

日曜日は WeHo の魅力を満喫するにはもってこいの日です。午前中に美術館に立ち寄り、ブランチにミモザ・カクテルを飲んで気分を高め、その後、人気のスタイリッシュモール The Grove (thegrovela.com)を訪れ、さらに何杯かのカクテルドリンクを楽しみリラックスした気分を味わうことができます。

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